本書は兵庫県立美術館で開催（会期：2013年10月1日―2013年12月1日）の展覧会「神戸ビエンナーレ2013 横尾忠則展」の公式図録です。

本展は、横尾忠則の多岐にわたる作品の中から風景画に焦点をあて、「日本原景旅行」「原風景」「故郷」「Y字路」の4つの章で構成され、そのフレームの中でこそ現れる横尾芸術の特徴を捉えようとするものです。
1972年から74年にかけて、横尾は雑誌の企画で日本各地を取材して風景画を描きました。この「日本原景旅行」と題するシリーズの主要作が一堂に会します。
「原風景」は、幼少年時代を過ごした故郷・西脇での体験に基づき形成されたもので、水の風景のなかでも特に滝は重要なモチーフです。さらに、「故郷」西脇に関しては、幼少時代の記憶と結びついた風景と、そうした記憶から切り離されてできた「Y字路」の絵画を展示しました。2000年から続く「Y字路」絵画は、いまや横尾のライフ・ワークといってよいでしょう。
今回のための新作をあわせた80数点によって、その多様で豊穣な世界をご紹介します。

Size : H22×W29×D1.0 cm
Page : 94　

発行年 : 2013
発行 : 兵庫県立美術館
出品作家：横尾忠則

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